雑記 エモいもの巡り② ミュージックサイレン

エモいとは
若者言葉の1つで、言葉では説明できないような「寂しい」や「感動」を示す言葉のこと。(Weblio辞書より)


雑記のエモいもの巡りシリーズでは、筆者がエモいと感じたものを是非皆さんにも知っていただきたく、記事を書いていきたいと思います。

エモいもの巡りシリーズ第2回目ということで、今回はヤマハ製ミュージックサイレンをご紹介したいと思います。

ミュージックサイレンは戦後間もない1950年に工場の始業・終業を知らせるためにヤマハが開発したもので、通常のサイレンでは空襲警報を連想させるため、音楽を奏でるように設計されています。

仕組みとしては、装置の中に異なる音階を持つ複数のサイレンが設けられており、鳴らすタイミングを個別に制御することで音楽を奏でるようになっています。

通常のサイレンのイメージとは全く異なるハーモニカのような音が特徴で、電子音での時報とは一味違う優しい音色が聴く人の心を癒します。

ミュージックサイレンは全国各地に普及しましたが、別の時報手段への置き換えや、騒音問題により数を減らしています。
特に2011年のメーカーサポート終了の影響は大きく、交換部品も無いため、故障の加減によっては直ちに廃止となる可能性がある状態です。

私調べではありますが、2021年3月時点では三重県旧伊賀市役所・大分県トキハ本店・愛媛県八幡浜市愛宕山の3箇所での生存が確認出来ています。

当ブログのメインテーマである地車関係の内容に絡めてお話をしますと、岸和田市役所にもこのヤマハ製ミュージックサイレンが搭載されており、時報として稼働していましたが、騒音問題により数年前に廃止となりました。
だんじり祭りにおいては、朝6時のミュージックサイレンが曳き出しの合図になっていたようで、地元の人にとっては馴染みの深いものなのではないでしょうか。

そんな岸和田市役所も現敷地での建て替え工事が決定しており、ミュージックサイレンも同時に解体となることが予想されます。
つまり、どう事が転じても岸和田の地でミュージックサイレンが鳴ることは二度となくなる訳です。
数年後にはこなから坂での見慣れた風景も変わることでしょう。

町と共にあったものが人知れず無くなってゆくのは、何とも言えない寂しさがありますね。

懐かしの岸和田市役所のミュージックサイレンを聴きたい方は、他の方の動画ではありますがアップロードされていますので、是非YouTubeで検索してみてください。

今回はここまで。

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