皆さんこんにちは。
最近北河内方面の地車の紹介をしておりますが、今回も続けて北河内の地車をご紹介いたします。
北河内型地車は古いものが多いですが、過去に改修されている事が多く、オリジナルの色合いを残しているものは減少傾向にあります。
辻之町地車も過去に改修は受けているようですが、薬剤での洗いをかけておらず、経年による真っ黒な木の色味を残しています。
いつまでこの状態で見る事ができるか分かりませんが、オリジナルの状態に近いことこそ貴重であると考えます。
それではご覧ください。
大東市北條神社 辻之町地車 ◆地域詳細 宮入:北條神社 小屋所在地:北条7丁目、旧170号線沿い ◆地車詳細 形式:北河内讃良型 製作年:明治3年5月 大工:北条大工 彫刻:小松源助? 製造年・大工について 参考)山車・だんじり悉皆調査 http://www5a.biglobe.ne.jp/~iwanee/
姿見
左が前方、右が後方。
北條の地車は最大級クラスのものが勢ぞろいしています。
側面より
斜め前より
破風
重厚な破風です。
端部にテリはなく、なで肩になっています。
鬼板
上から
大屋根前方:『獅子噛』
大屋根後方:『獅子噛』
小屋根:『獅子噛』
懸魚
懸魚:『鳳凰』
桁隠し:『朱雀』
懸魚:『猿に鷲』
桁隠し:『千鳥』
車板・枡合
大屋根前方:『宝珠を掴む青龍』
小屋根:『親子獅子』
右面大屋根側:『麒麟』
右面小屋根側:『牡丹に唐獅子』
左面大屋根側:『麒麟』
左面小屋根側:『牡丹に唐獅子』
木鼻
上が右面、下が左面。
木鼻:『阿吽の唐獅子・獏』
水引幕
水引幕:『平清盛の日招き』
花台
花台:『唐獅子』
持送り
持送り:『鶴・朱雀』
脇障子
脇障子:『鶴・朱雀』
見送り幕
正面:『厳島神社 管弦祭?』
珍しい題材です。
左面:『厳島神社 管弦祭?』
腰組
北河内型の腰組の組まれ方も色々あります。
土呂幕
前方:『牡丹』
見事に透かして彫刻されています。
後方:『牡丹』
側面:『菱格子』
いかがでしたでしょうか。 北條の地車を見たのは今年が初めてですが、その大きさと立派な彫刻にとても感動しました。 来年の秋も北河内の地に足を運びたいと思います。 最後までご覧いただき、ありがとうございました。
江戸時代文政古箕輪だんじり愛好会です。辻之町地車見たことないです。