
皆さんこんにちは。
今回ご紹介しますのは四條市砂のだんじりです。
私はこの地車を見るのは今年が初めてだったのですが、偶然にも9月に修理したばかりだったようで(今年はそんな地車に何故かよく出会いました、増税前に駆け込みした分が仕上がったのかな?)真っ白な砂地車を見ることができました。
それではご覧ください。
四條畷市忍陵神社 砂地車 ◆地域詳細 宮入:忍陵神社 小屋所在地:交野支援学校四條畷校南側、砂遺跡に隣接 ◆地車詳細 形式:北河内讃良型 製作年:明治時代 購入年:昭和初期 大工:不明 彫刻:彫友? 歴史:守口市金田→四條畷市砂
姿見

前方より
到着した頃には既に小屋に納められ、肩背棒を解体するところでした。
破風

北河内型お馴染みの重厚な破風です。
鬼板

上から
大屋根前方:『獅子噛』
小屋根:『獅子噛』
改修前は欠損の多かった獅子噛は欠け継ぎが行われ、復活しました。
鞘耳の獅子噛はこの地車を手掛けた彫刻師の大きな特徴です。
改修前は大屋根前方と小屋根が鞘耳だったのですが、大屋根前方は欠け継ぎで鞘耳ではなくなっているような…?
懸魚・桁隠し

大屋根前方
懸魚:『鳳凰』
桁隠し:『朱雀』

小屋根
懸魚:『猿掴む鷲』
桁隠し:『朱雀』
お猿さんは鷲を掴むのに一歩足らず、といった感じの構図です。
枡組

一般的な出三斗の枡組がつきます。
車板

大屋根前方:『宝珠を掴む青龍』

小屋根:『親子獅子』

右面大屋根側:『麒麟』

右面小屋根側:『牡丹に唐獅子』

左面大屋根側:『麒麟』

左面小屋根側:『牡丹に唐獅子』
車内車板

車板:『鶴』
木鼻

木鼻:『七福神・唐子、阿吽の唐獅子・獏』
唐獅子・獏の上に乗っているのは力神である場合が多いですが、珍しく七福神等が題材に使われています。
花台

花台:『唐獅子』
飛獅子

飛獅子:『唐獅子』
修理前は取れていた部品で、村の方もどこのパーツか分からずに保管されていたようです。
今回の修理で然るべき場所に復活しました。
脇障子

脇障子:『鶴』
腰組

勾欄持ちの部材は細めのものが用いられていました。
土呂幕

前方:『牡丹』
火燈窓になっています。

後方:『牡丹』
こちらも同様に火燈窓です。

側面:『格子』
側面は彫刻がなく、格子になっています。
台木

北河内型では標準の角台木です。
今回改修で端部に砂と描かれた金具が取り付けられました。
その他

今年の修理で取り付けられた銘板、植山工務店で修理されました。
いかがでしたでしょうか。 四條畷のだんじりはまだそれほど多く見れていませんので、来年も是非見に行きたいところです。 村中曳行の時間帯に見て回るのは大変ですが、昼に駅前等一か所に集まるタイミングもあるので、それを狙うのが良いでしょう。 片付けが早く、夕方には片付けまで済ませてしまう地区が殆どなので、見物計画は慎重に立てる必要がありそうです。 最後までご閲覧いただき、ありがとうございました。