城東区若宮八幡大神宮 若宮地車

皆さんこんにちは。

令和2年になり、天満市場地車と若宮地車が新調の段取りに入ったとの情報が飛び込んできました。
天満については言わずと知れた大阪の地車文化の祖、若宮についても天満の地車文化の核となる地域のため、かなり大きなニュースであることは間違いありません。

知ってか知らずか、はたまた自然と身体が吸い寄せられたのか、昨年の夏に若宮の地車が見たくなり、取材しておりましたので、その時の画像を使って若宮の現地車をご紹介したいと思います。

城東区若宮八幡大神宮 若宮地車

◆地域詳細
宮入:若宮八幡大神宮
小屋所在地:神社前

◆地車詳細
形式:大阪型
製造年:明治時代
大工:不明
彫刻:小松源助
歴史:河内方面?→城東区若宮

歴史について
参考)社団法人大阪観光協会 大阪のだんじり 

姿見

左が前方、右が後方

若宮の地車と言えば、勾欄の二重平桁が一番の特徴ではないでしょうか。
このような仕様は他では見たことがありません。

側面より

側面からも二重平桁の存在が際立ちます。
擬宝珠は全部で8つです。
角障子はありません。

斜め前より

屋根の曲線ラインが美しいです。

破風

やや急な勾配で、桁隠しがつきます。

上から
大屋根前方:『獅子噛』
大屋根後方:『獅子噛』
小屋根:『獅子噛』

9本歯なので、口の中央に歯がきます。

懸魚

大屋根前方
懸魚:『飛龍』
桁隠し:『麒麟』

小屋根
懸魚:『鳳凰』
桁隠し:『日輪・月輪』

車板・虹梁

大屋根前方:『宝珠を掴む青龍』

小屋根:『応神天皇を抱く武内宿禰』

獣の題材が多い中で人物の題材です。

右面大屋根側
車板:『阿の龍』
虹梁:『雲海』

右面小屋根側:『牡丹に唐獅子』

左面大屋根側
車板:『吽の龍』
虹梁:『雲海』

左面小屋根側:『牡丹に唐獅子』

車内車板

車内車板:『旭日・松』

木鼻

木鼻:『阿吽の唐獅子・牡丹』

上が右面、下が左面。
全部で10体います。

花台

花台:『八岐大蛇退治、恵比寿・大黒』

珍しく左右で題材が異なります。

脇障子

脇障子:『石橋』

三枚板

正面:『龍』

三枚板は豪華に大きな龍が1匹ずつ彫刻されています。

右面:『龍』

左面:『龍』

勾欄合・縁葛

前方
勾欄合:『源平合戦』
縁葛:『波濤』

勾欄合の寸法はよくあるものより横方向が短く、縦方向が長くなっています。

後方
勾欄合:『源平合戦』
縁葛:『波濤』

右面
勾欄合:『源平合戦』
縁葛:『波濤』

左面
勾欄合:『源平合戦』
縁葛:『波濤』

勾欄合の彫刻はかなりすり減ってしまっています。
題材は武者モノであることには間違いないです。
巴御前のような彫刻がありますので、題材は源平合戦のように思います。

土呂幕

前方:なし
後方:『波濤』

右面:『波濤』

左面:『波濤』

土呂幕は波濤でまとめられています。
中途半端に欠損で彫り替え等してしまうと、悪くなってしまいがちな箇所ですが、どれも非常に良い状態です。

台木

台木:なし

シンプルな角台木、2枚ホゾになっています。
猫木はなく、金物で芯を押さえています。

金具

①破風中央:『雲海・宝珠』
②破風傾斜部:『昇龍・雲海』
③破風端:『雲海』
④垂木先:『左三つ巴』
⑤宝:『龍』
⑥縁葛端:『唐草模様』

珍しく白地の金物が使われています。

いかがでしたでしょうか

年代モノで小松の彫刻を持つ貴重な古いだんじりです。
状態も良いのでまだまだ活躍できると思いますが、新調に伴いこの地車がどのようになるのか気になるところです。

新調地車についても現地車に似せてくるのか、はたまた現代風のスタイルなのか、令和3年の完成が非常に楽しみですね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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