守口市八雲神社 南十番地車

皆様こんにちは。

少し期間が空いての更新です。
今年の夏は週末に雨続きで、天気に泣かされました・・・
しかし、地車好きとして地車を全く見ないのは耐えることができません(笑)僅かな晴れ間を狙って地車見物には欠かさず出かけておりました。

今回ご紹介するのは守口市の八雲南地車です。
元々は北河内型を所有していたのですが、お隣門真市の古川橋に売却し、大阪型を新調されました。

今回新調された大阪型は、他町の解体された地車2台分の彫刻を一部に復活という、珍しい方法で新調されており、非常に興味深いものです。

それではご覧ください。

守口市八雲神社 南十番地車

◆地域詳細
宮入:八雲神社
小屋所在地:南十番会館老人憩いの家から西進、一つ目の角を北進。

◆地車詳細
形式:大阪型
新調年:2019年(令和元年)
大工:【大市】河合工務店
彫刻:【井波】野原湛水【井波】澤義博【木彫森下】森下哲也【新野彫刻店】新野佑一
備考:この地車は解体された地車の部品を活用しており、虹梁・木鼻・脇障子は野里東之町先代地車、三枚板は東大阪市深江新家地車の部品となっている。

姿見

左が前方、右が後方

先代の北河内型から一変、大阪型を新調されました。

側面より

擬宝珠は全部で6つ、縁葛は後方まで一続きになっています。
勾欄の長さに合わせて、屋根の張り出しは控えめ。三枚板が大きいため、縦長の印象を受けます。

破風

勾配は控えめで幅広です。

鬼板

上から
大屋根前方:『獅子噛』
大屋根後方 :『獅子噛』
小屋根 :『獅子噛』

井波彫刻の野原湛水師の作品です。
これまでに見た師の作品とはだいぶ雰囲気が変わり、どちらかと言えば川原一門寄りの印象。
八重歯が刻まれています。

懸魚・桁隠し

大屋根前方
懸魚:『鳳凰』
桁隠し:『麒麟』

懸魚と桁隠しは古風に伝説の獣で統一されています。
その他、今回新調された彫刻はどれも獣の題材で戦記モノはありません。

小屋根後方
懸魚:『鷲』
桁隠し:『玄武・蛇』

桁隠しにこの二匹がまとめて彫刻されているのは珍しいですね。個性があって良いと思います。

斗栱

雲肘木:『牡丹』

車板・虹梁

大屋根前方車板:『青龍』

桁の張り出しが少ないので、撮影するのが大変です。
新野彫刻店の新野佑一師の作品。左下に「熊川彫にいの之刀」と刻まれています。

大屋根前方虹梁:『大江山鬼退治』

虹梁は全て野里東之町先代地車のパーツです。

小屋根車板:『谷越獅子』

木彫森下の森下哲也師の作品です。

小屋根虹梁:『大江山鬼退治』

右面 上から
大屋根側:『大江山鬼退治』
小屋根側:『大江山鬼退治』

左面 上から
大屋根側:『大江山鬼退治』
小屋根側:『大江山鬼退治』

木鼻

木鼻:『阿吽の唐獅子・牡丹』

野里東之町先代地車のパーツです。
大屋根後方のみ籠彫りで牡丹になっています。

水引幕

水引幕:『龍』

先代地車で使用していたものをそのまま引き継いでいます。

花台

花台:『猩々』

脇障子

脇障子:『竹に虎』

野里東之町先代地車のパーツです。

三枚板

正面:『巴御前の勇姿』

深江新家地車のパーツです。
彫師は彫又一門でしょうか?三枚板はどれも素晴らしい作品です。

右面:『後藤又兵衛』

個人的に一番気に入りました。欠損がなく、非常に良い表情をしています。

左面:『福島正則』

角障子

角障子:『阿吽の龍』

角障子にこの題材は古い大阪型に時々見かけますが、それを踏襲したデザインと思われます。
井波彫刻の澤義博師の作品です。

勾欄合

前方:『牡丹に唐獅子』

後方 :『牡丹に唐獅子』

右面:『牡丹に唐獅子』

左面:『牡丹に唐獅子』

持送り

前方:『波濤』

後方:『牡丹に唐獅子』

かなり繊細な彫刻です。

土呂幕

前方:『牡丹』
後方:『牡丹に唐獅子』

土呂幕は全て木彫森下の森下哲也師の作品です。
前方は扉式で火燈窓も設けられています。

右面 上から
大屋根側:『麒麟』
小屋根側:『麒麟』

左面  上から
大屋根側:『麒麟』
小屋根側:『麒麟』

いかがでしたでしょうか?

非常に珍しい形の新調地車が誕生しました。
やはり地車は動いて人の目に触れてナンボ、だと個人的に思いますので、眠っていた彫刻達も第二の生命を与えられて喜んでいることでしょう。

来年は5月の守口市だんじりまつりにも復活でしょうか?今後の益々の活躍に期待です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。