大阪市平野区赤坂神社 六反地車

皆さんこんにちは。

暑い日が続いています。クールビズも始まり、春とはもうお別れですね。 いよいよ6月に入りますが、6月で恐ろしいのが梅雨。 雨が降るとシートだんじりになってしまったり、イベント・行事が中止となることもありますので、殆ど良いことが無いですね。
今回ご紹介する六反の地車は6月5日に入魂式を控えています。 当日は是非晴れの日になりますように、雨男の私は気をつけたいと思います…(苦笑)
それではご覧ください。
(※写真は全て2013年の祭礼時に撮影したものです。)

大阪市平野区赤坂神社 六反地車

◆地域詳細
宮入:赤坂神社
小屋所在地:神社境内
歴史:本地(大字六反)は古来丹北郡に属しもと土師郷の内にして赤坂村と呼びしが元弘年間楠氏勤王の師を起し赤坂城に於て賊軍と屡々攻戦あるに及びその名稱の同一なるを憚りて六反村と改稱せりという。隣接して渋川郡の六反村あり郡域を異にしてその名を同うす。故に所属郡名を冠して俗に丹北六反渋川六反呼び来りしに渋川六反は享保年間に戸数凡そ十七戸を有する部落なりしも後水害を慴れて漸次居を此の丹北六反に移して無人家たるに至りしかば明治二十年五月七日丹北六反即ち本地に之を合併せり。赤坂神社は字北浦にあり御祭神素戔嗚尊を祀れるのみなりしが明治五年四月字飼田の素戔嗚尊神社・天満神社・御神社の三社を合祀して祭神は今の如く二座となり、かつ社名を赤坂神社と改められる。

◆地車詳細
形式:神戸型
製造年:不明
大工:?
彫刻:初代【彫寅】北野寅蔵
歴史:芦屋市三条→奈良県広陵町の個人→長吉六反
赤坂神社は素戔嗚尊他四座を祭神として古くより六反町の氏神として町民の信仰を集め、往年秋の大祭には露店が並び楽しい村の行事になっていたが、時代と共にいつしかお祭りもさびれていった。
たまたま遷宮五十周年を迎へ昔を偲ぶ故郷の行事が多くなった時に、子供会が結成され青少年の健全な育成と町民の親睦を図るため、地車購入の話があり町会役員、神社世話人、子供会役員その他団体代表者をもって購入世話人会が結成された。
奈良県北葛城郡広陵町に売却の話があり、代表世話人が現地へ行き地車を見てその状況を世話人会へ報告、衆議を経て購入が決定された。
持帰り後補修を行い五十三年十月十五・十六日の秋祭りに新装なった地車が子供達に引かれ、鐘・太鼓の音もにぎわしく町内を廻り立派なお祭りが六反町に復活した。
後世話人協力者によって保存会が結成され、町民の総意とご芳志による地車の保存管理に当ることになったのである。

◆歴代六反地車
・現地車(初代):神戸型、奈良県広陵町の個人より購入し、村の人間で修理。昭和53年より曳かれる。

引用)
地域の歴史について 神社石碑より
地車の歴史について 小屋内の掲示より

参考)
地車の歴史について
社団法人大阪観光協会『大阪のだんじり』
姿見

左が前方、右が後方。

飾りつけは平野区らしい雰囲気ですが、神戸型ならではの反り屋根が目を引きます。張菜棒も神戸仕様です。

側面より

房と六反と描かれた縦長の提灯が連なって飾られています。 6本の通し柱で、かぐら造りではありません。

斜め前より

神戸型ですので、もちろん外駒です。
サイズは小ぶりで、扱いやすそうです。

破風

先程も述べましたが、神戸型独特の反り屋根になっています。

鬼板

上から
男屋根前方:『獅子噛』
男屋根後方:『獅子噛』
女屋根:『獅子噛』

彫寅の獅子噛です、唇の部分がかなり重厚ですね。

懸魚

男屋根前方
主懸魚:『鳳凰』
桁隠し:『松に鷹』
肉垂(顔の下のひらひら)をここまで彫刻しているものは初めて見ました。 尾が複雑な重なり方をしています。
桁隠しは珍しく金具で表現されています。

女屋根
主懸魚:『猿に鷲』
桁隠し:『千鳥』

車板・間仕切り

上から
男屋根前方:『川中島の戦い 龍虎相打つ?』
間仕切り:『武者』
女屋根:『?』

なかなか見えにくいので、判断しにくいですが、男屋根前方は龍虎相打つのような雰囲気。

枡合

右面です。
上が男屋根、下が女屋根。 枡合:『武者』

左面です。
上が男屋根、下が女屋根。 枡合:『武者』

金綱で隠れて松の木しか見えませんが、武者がいると思われます。

木鼻

上が右面、下が左面。
木鼻:『阿吽の唐獅子』

全部で8体あります。

水引幕

男屋根側:『龍』

神戸型と言えば幕の存在が重要です。古そうな作品です。

絵振板

左が右面、右が左面。
絵振板:『武者』

脇障子

左が右面、右が左面。
脇障子:『?』

水引幕

正面:『虎退治』

右面:『大蛇退治』

左面:『飛竜退治』

後方も三枚板ではなく幕式。退治モノの刺繍が施されています。

勾欄合

上が前方、下が後方。
勾欄合:『?』

上が右面、下が左面。
勾欄合:『?』

右面が分かりやすいですが、1つの場面を6つの勾欄合で表現しているようです。

縁葛

上が前方、下が後方。
縁葛:『武者』

上が右面、下が左面。
縁葛:『武者』

風の噂ですが…この部分は今回の改修で入れ替わっているそうですね。

土呂幕

上が前方、下が後方
土呂幕:『武者』

右面です。
上が男屋根側、下が女屋根側
土呂幕:『武者』

左面です。
上が男屋根側、下が女屋根側
土呂幕:『武者』

武者が彫刻されています、特にモデルとなった戦いがあるようには見えません。
かぐら造りではないため、側面は前後で2枚です。 土呂幕も今回の改修で変わったようです。

台木

右面です。
台木:『千鳥』

左面です。
台木:『千鳥』

波の間ではなく、草木の間を飛行しています。珍しいと言って良いのかな? 台木も改修で入れ替わっているようです。

要所

①鳴物:お囃子は天神囃子ですので、大太鼓・小太鼓・鉦で構成されます。
②張菜棒先:大阪市内の祭礼形態では前を下げてお辞儀をしますので、接地する箇所が削れています。
③前方妻台
④後方妻台

金具

①鳥衾:『右三つ巴紋』
②箱棟:『左三つ巴紋・橘紋』
③屋根中央部:『宝珠』
④屋根勾配部:『唐草模様 昇龍・降龍』
⑤屋根端:『唐草模様・雲海』
⑥垂木:『左三つ巴紋』
⑦兜桁:特に紋が入っていませんでした。
⑧跳勾欄:金具で覆われています。
⑨縁葛・勾欄付近:『唐草模様』
⑩台木先:特に町名の記載は無いです。 神戸型の金具は銀メッキが施されるものもあるので、金具の仕上がりも楽しみです。

如何でしたでしょうか?
六反の地車は秋祭りにしか曳行されませんので、入魂式は絶好の見物チャンスです。まだ見たことが無い方は是非足を運んでみてはどうでしょうか。
6月5日は別のイベント見物を考えていた私ですが、彫刻が入れ替わっているとなると気になりますね。はしごしましょうか…? 体力との相談です(笑)

ご閲覧ありがとうございました。

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